こんにちは、箏曲演奏家の福田恭子です。
年に一度の「森の会」の季節がやってきました!
東京藝術大学 音楽学部 邦楽科 生田流箏曲専攻と現代箏曲分野(生田流)の卒業生たちによる、この伝統ある「森の会」定期演奏会が、今年も6月1日(土)に浅草公会堂で華やかに開催されます。
今回の演奏会で私は、宮城道雄の《春の賦》に三絃で出演します。春の息吹を感じさせるこの楽曲は、人生の新たな始まりを讃える美しい旋律が特徴です。独奏から合奏に至るまで、地歌のような叙情的な歌声と女性合唱によるクリスタルのように透明感あふれるハーモニーが、春の多様な表情を繊細に描き出します。
この「森の会」定期演奏会は、その長い歴史とともに、箏曲の魅力を一層深く伝えるための舞台として、訪れる多くの方々に愛され続けています。私自身、2007年の卒業以来、何度もこの貴重な舞台に立たせていただき、尊敬する師や先輩たちと共に演奏する喜びを噛みしめています。
大編成での演奏は、通常のコンサートでは体験できない、壮大な音楽の響きと感動を提供します。私たち演奏者が数ヶ月にわたり心を込めて準備を重ねるこのイベントでは、一瞬一瞬に込められた情熱と努力がお客様にも確実に伝わることでしょう。
ご興味のある方は、この一年に一度の特別な箏曲合奏をぜひ生でご体感ください。音楽が織りなす春の調べを、共に楽しみましょう。