演奏会案内

【終了】2月9日(火) 福田恭子学位審査演奏会

学位審査演奏会_表

東京藝術大学の博士課程において、博士論文「山口巌の生涯ー箏曲界に与えた影響とその業績ー」を研究題目として、3年間研究調査を続けてまいりました。

この度、研究の成果を発表するため、「学位審査演奏会」を開催致します。

演奏会のご案内を以下に掲載しておりますので、ぜひご来場頂けましたら幸いです。

日程 2月9日(火) 18:00開場/18:30開演
演目
琴の栄(山口巌作曲)
箏 :福田恭子
   平野裕子

鉄輪(尾州某作曲 山口巌三絃替手手付)
三絃替手:福田恭子
三絃本手:岡村慎太郎

高千穂(山口巌作曲)
箏替手:福田恭子
箏本手:日原暢子

四季の寿(幾山検校作曲 山口巌三絃替手手付)
箏   :平田紀子
三絃替手:福田恭子
三絃本手:平野裕子
会場
東京藝術大学音楽学部構内第6ホール
〒110-0007 東京都台東区上野公園12−8
料金 無料

研究題目

「山口巌の生涯−箏曲界に与えた影響とその業績−」

山口巌(1867〜1937)は、生田流箏曲を京都から東京へ広め、生涯にわたり、箏曲の伝承や指導に献身した人物です。京都に生まれ、京都盲唖院に音曲教育(箏・三絃・胡弓・唱歌などの音楽教育)が創始された際に、第1期生として入学し、生徒時代は、優秀な成績を収めました。

卒業後も母校盲唖院の助手や教員を務め、明治44年(1911)には、東京藝術大学の前身である東京音楽学校の講師となり、生田流箏曲の教授に大きく貢献しました。

山口は、演奏活動のみならず、現在も使用され続けている【巾柱(蕗柱)】の開発、【四穴(調子笛の一種)】の改良、京都盲唖院では、【箏曲の点字楽譜】の発案を行い、箏曲界に大きな影響を与え、価値ある業績を残しました。

また、東京では、ラジオ放送でも活躍し、箏曲楽譜の出版会社、博信堂と大日本家庭音楽会の【責任校閲者】となり、京都の生田流を代表する箏曲演奏家として名を知られる人物でした。

そして、邦楽雑誌『三曲』には、箏曲に関する研究や、箏の弾き方などの基礎知識をはじめ、伝統の保存と箏曲の普及に尽力した山口巌の多くの記事が残されています。

山口の楽曲は約46曲であり、先人たちへの敬意が込められた作品や、後進の指導のための手ほどき曲に加え、天皇即位を奉祝した作曲も残しています。また、楽曲には手付け作品もあり、箏・三絃ともに替手手付け曲を多く作曲しています。

第一回博士リサイタルでは、山口巌を研究する経緯を辿ることをテーマにし、第二回博士リサイタルでは、既存の曲に山口が手付けした楽曲を中心としたプログラムでした。

今回の学位審査演奏会では、山口が作曲した楽曲と、既存の曲に三絃替手手付をした曲で構成し、すべてのプログラムで山口の作品を演奏します。

《琴の栄》は、八橋検校と生田検校の偉業を称えた和歌を山口が自ら詠み、作曲された楽曲であり、手事は《六段の調》の初段と合わせられるように手付けされています。

《鉄輪》は、もともと作曲された三絃に対して、山口が三絃替手の手付けを作曲し、今回は、三絃同士の演奏を披露します。

《高千穂》は、箏本手替手の楽曲で、明治新曲らしい明るく派手な手付けが際立つ楽曲です。

《四季の寿》は、箏・三絃ともに、京都盲唖院で箏曲指導を行っていた幾山検校の楽曲です。

山口は、この楽曲に三絃替手を加え、盲唖院において幾山検校と演奏していた記録も残っています。山口巌の生涯と、その多くの業績を博士論文に記したことで、箏曲界にその名を広めることを目標とし、学位審査演奏会を通して、山口の作曲の特徴を伝え、博士課程における研究の成果としての演奏披露を目指します。

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