邦楽集団秋桜演奏会にて演奏させていただきました
こんにちは、箏曲演奏家の福田恭子です。
梅雨に入りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は6月産まれのためか、色とりどりの花を咲かせる紫陽花が好きで、雨の匂いや雰囲気が落ち着きます。
今年1月に開催された「第5回 利根英法記念邦楽コンクール」の優秀賞受賞の記念演奏として、「吼噦」(岸野次郎三作曲)を演奏させていただきました。
また、秋桜演奏会が30周年を迎えたことを記念して、水野利彦先生によって作曲された「絆」という曲にも参加させていただきました。
相生は、山や海の近くで自然が多く、のどかな雰囲気が、私の故郷岡山の地に似ていて懐かしく感じました。そんな相生の皆様は、本当に明るくて、優しくて、そして相生の町を愛されているというのが、演奏会に参加させていただいて伝わってきました。東京の喧騒を離れ、のんびり豊かな町に来て癒され、何より人の温かさに触れることができました。
ゲストの先生方、相生の皆様と共に
ご一緒させていただきました先生方とも、とても楽しいひと時を過ごさせていただき、ご協力頂きました皆様のお陰で、この数日間幸せな時間とともに、心に残る想い出の演奏会となりました。
相生で演奏するきっかけをくれた「利根英法記念邦楽コンクール」のタイトルにある利根英法さんは、東京藝術大学の先輩でした。有望な演奏家として活躍されていらっしゃいましたが、若くして天国へ旅立たれました。そのため、若い演奏家が邦楽の未来を継ぐため、利根英法さんのお父様が毎年コンクールを開催されています。
このコンクールは、今まで東京で開催されてきましたが、2020年は本選が相生で開催されることが決定しております。私も今まで3回出場させていただき、コンクールというのは自分自身の技術の向上を目指すためでもありますが、豊かな日本文化の発展と少しでも邦楽の未来が明るくなることを願っています。
コンクールからのご縁でこのような機会をいただけたことに心から感謝して、また次なる目標に明るく前向きに進んでまいります。
私の次の演奏会は、7月20日(土)の「箏×ハープコンサート in summer 2019」と8月23日(金)〜25日(日)の「箏のしらべ染めのいろ〜お箏コンサートと藍染ワークショップ〜」が予定されております。
ぜひぜひ皆様のご来場、ご参加をお待ちしております。
箏曲演奏家 福田恭子