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YouTubeライブ配信やってみた(使用機材・OBS設定値の情報あり)

こんにちは、箏曲演奏家の福田恭子です。

昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響による公演中止に伴い、ライブ配信によるコンサートが数多く開催されていますが、私もトライアルとしてYouTubeによるライブ配信を行いました。
今回はトライアルということで無料配信とし、なるべく費用を抑えるためプロの配信業者には依頼しない形で挑戦してみました。
これからライブ配信を行いたいという演奏家の方々の参考になればと思い、使用した機材や配信ソフトの設定について記事にまとめたいと思います。

まず使用機器の全体像は下図のようになります。
ライブ配信機器構成図

カメラ

今回は箏と尺八2名による演奏ということで、正面から2名の演奏を撮影するカメラ(Canon EOS R)、箏の演奏をアップで撮影するカメラ(SONY FDR-AX45)、尺八の演奏をアップで撮影するカメラ(SONY HDR-PJ630V)の3台体制としました。スイッチャーで任意のタイミングで映像を切り替えます。

カメラ1 ミラーレス一眼カメラ
ボディ:Canon EOS R
レンズ:Canon RF24-105mm F4L IS USM
カメラ2 デジタルビデオカメラ(借り物)
SONY FDR-AX45
カメラ3 デジタルビデオカメラ
SONY HDR-PJ630V

マイク

箏用に超単一指向性のコンデンサーマイク(SENNHEISER MKE600)を1本、尺八用に単一指向性のコンデンサーマイク(SYNCO Mic-E10)を1本を設置し、集音しました。
SENNHEISER MKE600については、箏の音も歌もトークの声もきれいに拾ってくれました。SYNCO Mic-E10については、(リハーサルの段階で分かっていたことですが)尺八の音はしっかり拾ってくれましたが、トークの声が拾いづらく小さくなってしまいました。

マイク1 超単一指向性コンデンサーマイク
SENNHEISER MKE600
マイク2 単一指向性コンデンサーマイク
SYNCO Mic-E10

配信機材

あとは、スイッチャー(映像などを切り替える機器)、パソコン、Wi-Fiルーター(会場備え付け)になります。

スイッチャー Blackmagic Design ATEM mini
パソコン MacBook Pro (2017年モデル 13インチ)
プロセッサ:3.1GHz デュアルコアIntel Core i5
メモリ:8GB 2133MHz LPDDR3
グラフィックス:Intel Iris Plus Graphics 650 1536MB
Wi-Fiルーター Buffalo WSR-2533DHPL2/NB(会場備え付け)

余談ですが、機材についてはさほど悩まなかったのですが、実は機器を接続するためのケーブルの準備が一番大変でした。
スイッチャーとカメラを接続するためにHDMIケーブルが必要ということは分かりましたが、一口に「HDMI」といっても、いわゆる一般的な「HDMI」の他に、「miniHDMI」と「microHDMI」というものがあり、端子の形状が違うため、機器に合ったものを選ばないといけない。さらには「スタンダード」(720p、1080i対応)やら「ハイスピード」(1080p対応)といったクラス(?)もあるようで、安さにつられて選ぼうものなら、伝送速度の遅いケーブルなんてことも…。
構成図にケーブルの種類についても記載しておりますが、あくまでも機器によって変わってきますので、このブログを参考にされる場合は、ご自身の機器を確認の上、適切なケーブルを購入されてくださいね。

配信ソフトウェア「OBS(Open Broadcaster Software) Studio」

配信ソフトウェアは「OBS(Open Broadcaster Software) Studio」を利用しました。OBSの使い方については、他にたくさん詳しく解説しているブログやYouTubeがたくさんありますので、そちらに譲るとして、ここでは今回の配信で使用した設定値について、ご参考までに掲載したいと思います。

出力 エンコーダ:アップル VT H264 ハードウェアエンコーダ
ビットレート:4500Kbps
映像 出力解像度:1920×1080
縮小フィルタ:ランチョス(先鋭化スケーリング、36のサンプル)
FPS共通値:60
音声 サンプリングレート:44.1kHz
チャンネル:ステレオ

最初、エンコーダをデフォルトの設定値である「x264」にしていました。そうすると出力解像度:1280×720、FPS共通値:30、ビットレート:2500Kbpsまで落とさないと安定して配信できなかったのですが、エンコーダを「アップル VT H264 ハードウェアエンコーダ」にすると、出力解像度:1920×1080、FPS共通値:60、ビットレート:4500Kbpsに設定しても安定して配信ができるようになりました。

最後に

今回、ライブ配信を開催するにあたってご助演いただいた尺八の津上弘道さん、場所を使わせていただいたお花茶屋森谷邸さん、そして当日お手伝いいただいた皆様に心より御礼申し上げます。
そして、リアルタイムでご覧いただき、またコメントをいただいた皆様、誠にありがとうございました。
直接会場で皆様に向かってお話するのとは違う雰囲気で寂しさもありましたが、コメントを読ませていただきながら温かくご視聴いただいていることがわかりとても嬉しかったです。これも配信ならではの楽しみですね。
途中、配信が止まってしまったところもあったようなので、安定した配信を行えるよう改善を重ね、もっと気軽に自宅から生配信ができるようになったら良いなと考えております。
今後とも少しづつ演奏活動につとめてまいりますので、変わらぬご声援をいただけますよう、よろしくお願い致します。

箏曲演奏家 福田恭子

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