藝大卒業生トークセッション「女性の音楽家・研究者としてのリアルな本音と経験を話す会」
こんにちは、箏曲演奏家の福田恭子です。
東京藝術大学にて、卒業生トークセッション「女性の音楽家・研究者としてのリアルな本音と経験を話す会」に登壇してまいりました。
登壇者は臼木あいさん(声楽)、神保夏子さん(学理)、福田恭子(邦楽)の3名で、「在学中にしておいて良かったことは?」「社会に出て驚いたこと、痛感したことは?」といったことについて、それぞれの経験談をお話しました。
卒業後、演奏家として生計を立てていこうと思うのであれば、学生のうちからビジネス意識をもって演奏活動を行って欲しいと思っています。
演奏はタダでは出来ません。会場を借りるには費用が掛かりますし、楽器のメンテナンスや運搬、出演者への謝礼、出演者への食事の手配、チラシのデザインや印刷などなど、様々な費用が掛かります。売上からそれら諸費用を引いたものが手取りとなりますが、それが赤字なら生活していくことができませんし、演奏をすることもままなりません。
学生の時は、先生や先輩方の演奏家に出演させていただき、謝礼をいただくことが多いでしょうから、意識することはあまりない事柄かもしれません。そこで、たとえ規模は小さくても、自分が会を主催するという経験を学生のうちから積むことでビジネス感覚が養われ、卒業してから困らないのではないでしょうか。
今回のトークセッションでは「女性の演奏家・研究者として」とありましたが、これは女性に限らないですね!
箏曲演奏家 福田恭子