モスクワ音楽院主催「日本の心」出演報告
世界音楽文化センターのマルガリータ・イヴァーノヴナ・カラトゥイギナ先生の多大なるご支援とご厚意により、今年、平成27年9月26日(土)にロシア・モスクワ音楽院のミャスコフスキーホールにて、「日本の心」の演奏会を開催させていただくことができました。
この演奏会を終えることができたのは、カラトゥイギナ先生をはじめ、ご尽力いただきました関係者の皆様方のおかげであり、改めて感謝申し上げます。
今回の渡航では、このように日本音楽の若手演奏家を支援くださることに対して、今できる精一杯の演奏によって、モスクワの観客の皆様に、和楽器の音色を伝えることができたと実感しています。
私自身初めてモスクワで演奏をさせていただきましたが、演奏中、会場内が一体となり、観客の皆様の演奏を聴く集中力が、演奏をする側にも伝わってきました。
また、私達の演奏を聴いた観客の皆様の、心温まる声援や感想を、 直接聞く事ができたことは、貴重な収穫となり、この演奏経験が、私自身にとって、今後の演奏活動の糧となる経験となりました。
そして、今回の渡航では、演奏会の開催だけでなく、世界音楽センターで生田流箏曲の指導を行われている、現地の講師の先生のレッスンを見学することができ、さらに、講師の先生方と演奏交流をすることができました。
音楽を通して、国や文化に関係なく、人と人が喜びを感じ合うことや、出会いのきっかけになることが、改めて感じ取れる渡航となりました。
また、言葉や国の違いだけでなく、音楽によって海外の方と繋がることができたということが、素晴らしい思い出となりました。
今回の渡航は、自身の海外演奏の第一歩となりました。今後は、同じモスクワの地で演奏できるきっかけを作り、さらには、その他の海外でも日本の音楽をより多くの方々に聴いていただけるように、演奏家としての自分自身の発信を目標にしながら活動を行っていきたいと思います。
箏曲演奏家 福田恭子