箏×藍染コラボ企画「箏のしらべ染めのいろ」終了レポート
こんにちは、箏曲演奏家の福田恭子です。
8月23日(金)〜25日(日)の3日連続で開催しました、着物作家の関水美穂さんとのコラボ企画である「箏のしらべ染めのいろ」が無事に終了致しました。お盆が過ぎて少し気温が下がって来たとはいえ、まだまだ残暑が続く中、たくさんの方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。
箏コンサート
箏コンサートでは、尺八の津上弘道さんに共演いただきました。演奏曲目は、夏の開催ということで夏らしい曲を中心に構成。外からセミの鳴き声が聞こえて来たりと、演奏会場では味わえない風情がありました。
各曲の簡単な説明、箏・三味線・尺八についての解説、お客様からの質問タイムを設けたりと、とてもアットホームなコンサートとなりました。
津上君と知り合ったのは、津上君が東京大学1年生、私が東京藝術大学の学部生(2年生だったか3年生だったか)の頃。東大の尺八部と藝大の箏曲生田流は、古くから交流があり、夏合宿で合同練習を行ったりしていました。津上君は東大を卒業後、なんと藝大に入学し、今年修士課程を修了予定です。ぜひ今後とも共演していただきたいと思います。
藍染ワークショップ
着物作家の関水美穂さんには、藍染ワークショップを開催していただきました。(ちゃっかり私も参加させていただきました!)
今回は輪ゴムを使った「絞り染め」という手法を体験。まずは手ぬぐいを輪ゴムで縛ります。輪ゴムで縛って染色することで、輪ゴムで縛られている箇所だけ染まらず、それが柄になるというわけですね。いったいどんな柄になるのか想像がつきません!
続いて場所を移して染色の工程へ。生地を水に濡らした後、藍液に数分つけて染色します。藍液から引き上げた後、しっかりと空気に触れさせることが重要とのこと。空気に触れることで、よく染まるのだそうです。そして藍液を水で流します。もし、もっと濃く染めたいと思ったら、再度藍液につけて水で流すのを繰り返せば良いようです。
思いどおりの色に染まったら、いよいよ輪ゴムを外します(ドキドキ)。皆さん、思わず「おおっ!」と歓喜の声。どれ1つとして同じ柄が無いというのが面白い。最後に干して乾いたら完成です!
関水さんと知り合ったのは、東京藝術大学大学院(修士課程)時代。美術学部側の学生食堂「大浦食堂」で出会いました。ある日、大浦食堂に行くと、素敵な着物を着ている女性がいたので、私から声を掛けたのがきっかけです。
これからも日本の文化を体験できる楽しいイベントを企画していきたいと思いますので、よろしくお願いします!
箏曲演奏家 福田恭子