「福田恭子 博士学位審査演奏会」のご報告
先日2月9日(火)に、東京藝術大学の第6ホールにて「福田恭子 博士学位審査演奏会」を開催させていただきました。
多くの皆様にご来場頂きまして、無事に山口巌をテーマにした、4曲の演奏をご披露させていただくことができました。
3年間の博士課程の研究と毎年の博士リサイタルの開催にあたり、皆様の本当に温かいご支援のおかげで、集大成となる演奏会を無事終えることができたと感じております。
また、論文の執筆や、山口巌の演奏にあたり、本当に熱心にご指導頂きました先生方と、3年間リサイタルのご助演と多くのお力添えを頂きました賛助の先生方に心より改めて感謝申し上げます。
今ご活躍中の演奏家の素晴らしい先生方にご助演していただけたことは一生の思い出となり、ご一緒に演奏させていただける貴重な経験となりました。
修士課程での幾山検校の研究に始まり、博士課程での山口巌に至る、今までの研究の成果を今後の活動に活かし、山口巌という人物の作品や、業績を今後も色々な場所で広めていけることを願い、活動を広げていきたいと思います。
また山口巌に限らず、今後の演奏に繋げられるような、箏曲の歴史の研究も続けていきたいと思っています。
学位審査演奏会では、箏の絹の音色を聴いていただきたく、助演の皆様にも絹糸を締めていただきましたが、やはり、絹の音色がホールに響く感覚は、空気を包み込むような澄んだ音色で、今はあまり聴かれなくなった絹糸での音色を届けることができ、本当に良かったと感じております。
まだまだこれからと自分自身に問いかけながら頑張ってまいりますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。
箏曲演奏家 福田恭子