山口巌作品一覧
京都の演奏家、作曲家である「山口巌」は、多くの作曲作品を残しています。
自ら作曲した楽曲の他に、もともと作曲された作品に箏手付、三絃手付を加えた曲があります。
また、替手手付作品も多く残しており、さらに箏・三絃の手ほどき曲に加え、尺八や胡弓の手付も作曲しました。
明治18年(1885)に初めて作曲した作品は、山口が京都盲唖院の生徒であった頃、山口の師として教授を務めていた「古川瀧斎」の《春重ね》という曲です。
この曲は、同年3月26日、京都の知恩院にて歌開きが開催された演奏会のために作曲され、初披露された曲です。
山口巌作品一覧
作曲年月日 | 曲名 | 種別 | 曲種 |
明治18.3 | 春重ね | 箏手付 | 明治新曲 地歌 手事物 四季物 |
〃 24.12.26 | 鏡餅 | 箏手付 | 地歌 端歌物 手事物 祝儀物 |
〃 30.11.3 | 変奏曲君が代 | 箏 | |
〃 39.5.23 | おちや乳人 | 箏手付 | 地歌 端歌物 |
〃 39.5.24 | 高千穂 | 箏本手 | 明治新曲 |
〃 41.3.1 | 御代の琴 | 箏 | |
〃 43.5.1 | 面影 | 箏手付 | 明治新曲 手事物 追善曲 段合わせ物 |
〃 43.10.23 | 高千穂 | 箏替手 | 明治新曲 |
大正4.10.1 | 御代万歳 | 箏本手替手 | 生田流箏曲 明治新曲 祝儀物 |
〃 5.2.10 | 八(屋)嶋 | 箏替手改作 | 地歌 端歌物 謡物 |
〃 5.10.9 | 手ほどき君が代 | 箏 | |
〃 7.5.28 | 琴の栄 | 箏 | 新邦楽 箏曲 打ち合わせ物 |
〃 13.2.19 | みだれ(三下り乱) | 三絃替手手付 | |
〃 14.1.1 | 変奏曲君が代 | 三絃 | |
〃 14.4 | おちや乳人 | 尺八替手 | 地歌 端歌物 |
〃 14.9.1 | 邯鄲 | 箏手事替手手付 | 地歌 長歌物 謡物 |
〃 14.11.15 | 万歳 | 箏替手手付 | 地歌 端歌物 |
〃 15.1.6 | 高千穂 | 三絃手付 | 明治新曲 |
〃 15.12.23 | 桶とり | 箏 | 地歌 端歌物 |
昭和2.1.14 | おちや乳人 | 三絃替手手付 | 地歌 端歌物 |
〃 2.7.10 | 玉川 | 尺八替手手付 | |
〃 2.9.3 | ちしゃの木 | 三絃替手手付 | 地歌 端歌物 手ほどき物 |
〃 2.9.13 | 川端柳 | 三絃替手手付 | 地歌 端歌物 初学曲 |
〃 2.9.23 | 鉄輪 | 三絃替手手付 | 地歌 謡物 |
〃 2.10.13 | 鉄輪 | 箏替手手付 | 地歌 謡物 |
〃 3.4 | 嵯峨の春 | 尺八替手手付 | |
〃 3.5 | 石橋 | 三絃替手手付 | 地歌 芝居歌物 謡物 |
〃 3.6 | 十日夷 | 箏手付 | 地歌 端歌物 上方端歌 |
〃 3.11.11 | 琴の栄 | 三絃 | 新邦楽 箏曲 打ち合わせ物 |
〃 3.8 | 聖の御代 | 箏 | |
〃 4.3.4 | 四季の寿 | 三絃替手手付(一部分) | 地歌 手事物 |
〃 4.8 | 面影 | 三絃替手手付 | 明治新曲 手事物 追善曲 段合わせ物 |
〃 4.11.1 | 手ほどきおく山 | 箏 | |
〃 5.1.10 | 小亀 | 三絃・箏 | |
〃 5.2.3 | 奈良の都 | 箏 | |
〃 5.2.10 | 月ほととぎす | 箏 | |
〃 5.2.20 | 霜の橋 | 箏 | |
〃 5.3.10 | いろは | 三絃・箏 | |
〃 6.4.20 | 十日夷 | 三絃替手手付 | 地歌 端歌物 上方端歌 |
〃 6.7 | 鑑石 | 箏 | |
〃 7.4.13 | 玉川 | 胡弓替手手付 | |
〃 7.5.9 | 西行櫻 | 胡弓手付 | |
〃 11.2.16 | 古道成寺 | 箏替手手付 | 地歌 芝居歌物 謡物 |
不明 | 箏乱 | 箏替手手付(一部分) | |
不明 | 雷 | 三絃替手手付 | 地歌 端歌物 初学曲 作物 |
箏曲演奏家 福田恭子