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三味線について〜種類や特徴〜

こんにちは、箏曲演奏家の福田恭子です。

箏曲演奏家の私は三味線も演奏します。私が演奏するのは「地唄三味線」といわれる中棹三味線ですが、三味線にはいくつかの種類があります。そこで今回は三味線の基本的な構造、主な三味線の種類やその特徴についてまとめたいと思います。

三味線の構造

三味線について

胴は花梨かりんなど、さお紅木こうき紫檀したんなどで作られ、猫または犬の皮が張られます。三味線の音色は皮の張り方で決まるといわれ、職人は皮が破れる寸前まで張り上げます。これには高度な技術が必要で、職人の真価が問われるといわれています。

ばちには先端がべっ甲のものまたは象牙が主に使われ、駒にはべっ甲、水牛、象牙が主に使われます。

花梨:バラ科の一種の落葉高木。タイやミャンマーから輸入される。
紅木:マメ亜科の小高木の一種。自生する紅木資源の現象が著しく、現在ワシントン条約(CITES)付属書2類に指定され、国際取引に規制がある。インドから輸入されるが、インド国内法等でも取引が厳しく制限されている。
紫檀:マメ科ツルサイカチ属のうち、銘木として利用される数種の木本の総称。

三味線の種類

形状や棹の太さの違いによって分類されることが多いですが、厳密にはそれぞれ音楽や流派によって三味線の種類は変わります。

沖縄三味線 三線さんしん、琉球音楽など
細棹三味線 長唄、端唄、荻江節、河東節など
中棹三味線 地唄、一中節、新内節、常磐津節、清元節など
太棹三味線 義太夫節、浪曲、津軽三味線など

各三味線の特徴や歴史

沖縄三味線

ニシキヘビの皮が張ってあり、駒は竹製。羊や水牛の角を人指し指に装着して演奏するのが一般的です。

細棹三味線

地唄が江戸に入ってきた頃に、歌舞伎音楽に取り入れられ、江戸長唄に発展し、歌舞伎の役者を引き立てるように、リズミカルで華やかな音楽に変化し、細やかなテクニックを可能としています。駒は象牙、撥は象牙・木が一般的です。

中棹三味線

沖縄の音楽に影響された組歌という歌曲から始まった地唄(江戸に対して「自分たちの土地の歌」という意味から付けられた)は、上方を中心に盲人たち、つまり当道(※)の世界で発達しました。江戸時代中頃には箏・三味線・尺八あるいは胡弓の三曲合奏が始められ、そのため箏との合奏において音色のバランスを保つように改良されました。

※当道については以下の関連記事もご参照ください。

太棹三味線

義太夫節は主に人形浄瑠璃の音楽として演奏され、人形劇は動きが人間のように細やかではない分、伴奏は派手になり、大きく語り演技する必要性から、太夫の表現は大きくなり、声も低くなったことから、楽器もそれに合わせて大きく太い低音の三味線となりました。
津軽三味線は各地の祭り、民謡の中にも溶け込み、音楽や形を変化させ、津軽じょんがら節などのようにダイナミックで力強い表現を好み、太棹三味線を使用しています。

箏曲演奏家 福田恭子

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